今年の2月、アメリカと日本から集まった136人の学生プログラマーが、Indeed コーディング・デュエルに挑戦しました。このプログラミング・コンテストは、2013年の秋に日本とアメリカで行われた2つの予備選を勝ち抜いた日米の大学生たちによる「最終決戦」となりました。アメリカからはテキサス大学オースティン校、イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校、マサチューセッツ工科大学、そして日本からは東京大学とその他10校の大学の学生がこのコンテストに参加しました。
2013年秋の予備選は大学ごとに行われましたが、今回の最終戦では予備選を勝ち抜いたファイナリスト同士が直接対決しました。優勝賞金は3000ドル。参加者たちは10問からなる論理問題と数理問題に挑みました。
最終戦までに何が起きたのか?どんなプログラム言語が優位に立ったのか?来年はあなたの大学も挑戦者に!?続きはこちら。
秋の大学対抗戦:コーディング・デュエル アメリカ大会
2013年秋のIndeed コーディング・デュエルには、テキサス大学オースティン校(UT)、イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校(UIUC)、マサチューセッツ工科大学(MIT)から約100人が参加しました。このコンテストでは、ACM-ICPC 国際大学対抗プログラミングコンテストで出題されるようなプログラミングの問題が7問出題されました。制限時間は3時間。今回はライバル同士であるUT とUIUC に加え、MIT が新たに参戦しました。スコアボードに結果がリアルタイムで映されるにつれて、会場の雰囲気はますます白熱しました。
最初にスコアボードに正解を出したのはMIT でした。UIUC とUT もすぐにそれを追いかけます。制限時間が残り1時間になると、コンテストはMIT とUIUC の一騎打ちとなりました。終了の30分前には、スコアボードはオフにされ、結果が表示されなくなり、コンテスト終盤の緊張感がいよいよ高まりました。結果は、初出場にもかかわらずMIT が僅差で優勝。UIUC とUT はMIT に僅かに及ばず、それぞれ2位と3位という結果になりました。各大学内における優勝者にはChromebook が、2位と3位の学生にはそれぞれ Nexus 7 とDas キーボードが賞品として贈られました。
アメリカの大学で行われた今回の Indeed コーディング・デュアルは、そのカジュアルな雰囲気で様々なプログラミング言語とスキルをもつ学生エンジニアたちを魅了しました。下級生たちも将来のコンテストに向けてどう準備したらよいのか、興味津々の様子でした(「習うより慣れろ!」です)。
コーディング・デュエル冬の陣:日本大会
2013年12月8日、リクルートと Indeed はアメリカでのコーディング・デュエルと同様のプログラミング・コンテストを日本で開催しました。このコンテストは日本でコンピュータサイエンスを専攻する全ての学生に参加を呼びかけ、159名(東京から109名、京都から50名)の学生が参加しました。
参加者の興奮は、会場となった教室からもツイッターの#rprocon からもはっきりとわかりました。驚いたことに、34名の参加者が5分以内に最初の問題に対する正解を出したのです。ある挑戦者は開始から1時間以内に8問中7問の問題に解答してしまいました。そこで、アメリカ大会では使われなかった9問目の問題が新たに出題され、優勝者は追加の問題を解いて残り時間を楽しみました。しかしさらにその1時間後、私たちは10問目の問題も追加しなければなりませんでした。驚きの最終結果は、19名が8問以上の問題に解答。そのうちの一人は10問全てに解答しました。アメリカ大会ではMIT、UIUC、UT の学生のうち、7問以上回答した人はゼロ。この結果を受けて、日本からの挑戦者はアメリカでの最終戦で一目置かれる勢力になることは明らかでした。
東西決戦:日本大会の上位入賞者、アメリカに上陸
2014年2月、Indeed はIndeed/リクルート共催の「リクルートプログラミングコンテスト」入賞者をボストンに送り、アメリカ大会のファイナリストであるUT、UIUC、そしてMIT の学生たちとの最終戦に挑んでもらいました。最終戦に参加した136名のうち117名は少なくとも1つの問題に正解することができました。
最終戦参加者の出身大学内訳
- 日本の各大学 (22)
- UIUC (26)
- MIT (35)
- UT Austin (53)
Indeed のエンジニアリング部門の上級副社長 (SVP) のダグ・グレイは、会場であるMIT の競争的な雰囲気をこのように語ります。「コンテストはMIT の教室で行われました。教室はほぼ満席で、日本からの記者と観客が教室の周りを取り囲んで、キーボードを打つ音以外はとても静かでした。」
スコアボードには挑戦者たちが問題を解くごとにリアルタイムでスコアが表示され、またUT とUIUC のキャンパスで同時に行われていたコンテストの模様も中継されました。トップ10のファイナリストの内訳は、MIT から2名、UIUC から1名、そして日本の大学から7名となりました。
このコンテストでもっともエキサイティングだったのは、参加者が多様なプログラミング言語を使ったことです。もっともよく使われたプログラミング言語はJava と Python でしたが、C++ やRuby も見かけられました。面白いことに、UT からの参加者は主にJava を、MIT の学生はPython を、そしてUIUC の学生は様々なプログラミング言語の組み合わせを使いました。
最終戦で使われたプログラミング言語の内訳 (解答法別。解答者別ではない)
- C++ (281)
- Java (279)
- Python (234)
- C (48)
- Ruby (11)
- Perl (6)
- Matlab (3)
最終戦の優勝者は3時間で10問の問題に解答し、賞金3000ドルを手にしました。彼は全ての問題にC++ を用いて解答しました。
また、各コンテストの結果は、日本のIT メディアであるGizmodo と Wired で報じられました。
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更新(2016年3月9日):採用担当の連絡先を変更